梅の特徴・保存方法等

【特徴】

 

英語名:ume(特になし。plumはスモモ) バラ科アンズ属 落葉高木

 

 

原産地 中国南西部と日本南部

日本の食卓には欠かせない食物で、生では苦味が強く食べられません。
青梅にはアミグダリンという青酸配糖体という毒性を発生する物質を含みます。
しかし、干したり漬けたりするとアミグダリンの毒性が消え、食べやすい味になります。

 

【収穫時期】

5月~6月頃です。

 

【歴史】

 

梅の原産は中国で、日本へは1500年前に薬用として伝来したと言われています。
奈良時代には貴族の観賞用、薬用に栽培しました。
薬用として重宝しましたが、鎌倉時代になると僧侶のおやつとして、室町時代には武士や戦場の保存食となり、栽培するようになりました。
明治時代には赤痢やコレラの予防や治療薬として活躍しました。
昭和30年頃から品種改良が進み、自家製の梅酒等を作るようになってから需要が増えています。

 

【選び方】

形が丸く香りがよいものを選んで下さい。
キズや斑点があるものは避けます。
青梅は梅酒に、熟した黄色いものは梅干しや梅ジャムに適しています。

 

【保存方法】

梅は生では食べれません。
新鮮なうちに梅干しや梅酒、梅ジャムなどに加工します。
冷蔵庫は低温障害を起こします。
10℃くらいの環境なら少しの間持ちますが、早めに使いきって下さい。

 

【栄養素】

梅の加工品はアルカリ性食品としてよく知られ、疲労回復や食中毒予防に効果的です。
そしてカリウム等のミネラルやβカロチンが豊富でクエン酸やリンゴ酸などの有機酸を多く含んでいます。

【カリウム】
血圧上昇の抑制や筋肉の働きをよくする働きをします。

【有機酸類】
抗菌作用があり、疲労回復や腸内細菌のバランスを整える働きがあります。

【βカロチン】
体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を正常に保つ働きをします。

 

【生薬】

梅や梅干しには含まれませんが、梅の果汁を煮詰めて作る梅肉エキスのムメフラールには毛細血管の血液を改善するとの研究結果が出ています。
また、民間薬として赤痢や腸チフス、食中毒などの伝染病に用いた歴史もあります。

 

【種類】

梅は品種が多く、現在では300種類以上あると言われています。
大きさや柔らかさ、香り等に違いがあります。

 

【和歌山の代表品種】
日本一の梅の産地「和歌山県」の品種です。
果皮は緑色で熟すと黄色から赤いところが現れます。
6月中旬から出回り梅干しや梅酒に使います。

 

【関東地方の品種】
関東に多く出回る梅です。
梅酒や梅シロップに使います。

 

【小梅】
おもに長崎県や山梨県の甲州等で多く栽培しています。
小さな梅で5月下旬から出回ります。
梅干しやカリカリ梅等に使います。

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