オレンジの特徴・保存方法等
【特徴】
英語名:orange ミカン科ミカン属 常緑小木
原産地はインドアッサム地方です。非耐寒性のため、ネーブルオレンジ以外は、日本産のものは出回らず米国から輸入品がほとんどです。生食用以外にジュースやジャムなどの加工品や料理にも使われます。
【時期】
国産のネーブルオレンジは12月頃収穫され一旦貯蔵された後、2月~4月に出荷されるので、食べごろは3月頃で、輸入オレンジはカリフォルニア産が3月~7月や南アフリカ産が8月~10月に出回りほぼ年間を通してオレンジは食べられます。
【歴史】
オレンジはインドのアッサム地方が原産で、15~16世紀初めに中国からポルトガルへ伝わり、地中海沿岸地方に広まりました。19世紀になってアメリカへわたり、有名な「サンキストオレンジ」は1893年から栽培が始まっています。日本では明治時代に栽培するようになりました。
【選び方】
形がきれいな丸みがあり、果皮がなめらかで艶と張りがありオレンジ色が鮮やかで、持った時に重たいものを選びましょう。国産のオレンジの場合は追熟している間に回青現象をおこすこともあるので、完全にオレンジ色でなくても大丈夫です。
【保存方法】
夏場は乾燥しないようにビニール袋へ入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。冬場は風通しの良い冷暗所で保存します。新鮮なものは1週間くらい持ちますが、乾燥したり、カビが生えたりすることがあるので、一つ一つ紙に包んでおくと長く保存できます。
【栄養素】
オレンジにはビタミンCとカリウムが多く、ブラッドオレンジの赤い色素にはポリフェノールのアントシアニンが含まれています。
【ビタミンC】抗酸化物質として活性化酸素を除去する働きがあり、疲労回復や風邪の予防、美肌に効果的です。
【カリウム】塩分を排出し、高血圧に効果があります。筋肉の痙攣を防ぐので筋肉には欠かせないミネラルです。
【薬効】
ミカンの皮は陳皮として漢方で取り上げられることが多いですが、オレンジはオレンジピールとして、製菓の材料やハーブとして使用されています。
オレンジやミカンの果皮の外皮と実の間の白い筋には、ビタミンPと呼ばれるヘスペリジンやケルセチンが含まれ、血液サラサラ効果や血管拡張作用などの効果があります。そのため冷え性や血行不良による肩こりや腰痛、風邪予防に役立ちます。
【種類】
オレンジの種類は主に3種類で、バレンシアオレンジ、ネーブルオレンジ、ブラッドオレンジが有名です。
【バレンシアオレンジ】カリフォルニアやフロリダで生産されている多くがバレンシアオレンジです。果汁が豊富で酸味と甘みのバランスがよいので、ジュースにも適しています。
【ネーブルオレンジ】果実の果頂部にへそがあり、果肉はジューシーで甘みも香りも多く、果皮の中の実を分けている袋が薄く、種が無いのでそのまま食べられます。
【ブラッドオレンジ】地中海沿岸が原産といわれ、果肉が赤く、そのまま食しますが、ジュースに加工することも多いです。日本では愛媛や和歌山で栽培していますが、輸入ものはイタリア産の冷凍ジュースがあります。