スターフルーツの特徴・保存方法等

【特徴】

英語名:star fruit カタバミ科ゴレンシ属 常緑中木

 

 


東南アジアを中心とする湿度の高い熱帯地方が原産地で、果肉をカットした断面が星型に見えることから、スターフルーツと呼ばれています。甘い実のなる甘味種と、酸味のある実のなる酸味種があり、生食のほか、ジャムやゼリー、漬物などに利用されています。食感はサクサクとしていて甘酸っぱい味があります。薄くスライスして生食やサラダに用いたり、ジュース、ゼリー、ジャム、漬物など加工品にしたりします。原産地は熱帯アジアで中国南部、台湾、タイ、フィリピンなどの熱帯と亜熱帯の地域で生産しています。

 

【時期】

 

ほぼ年間を通して出回っています。

 

 

【歴史】

 
スターフルーツはマレー半島やインドなどが原産とされています。紀元前の中国の書物に洋桃という名前でスターフルーツが記されているそうです。16世紀末ごろに書かれた東方案内記にスターフルーツの記事があり南米に広がり、18世紀末に日本に伝わって、沖縄で栽培されれうようになりました。

 

【選び方】

 

表皮にツヤがあり、茶色くしなびたところがなく、持って重みのあるものを選びましょう。黄緑色の多いものは未熟で酸味が強いので、追熟させて黄色くまると甘みが増します。サラダやピクルスに使用する場合は、緑色があるものを使い、デザートとしての甘みのあるものを食べる場合は、黄色く熟したものを使用します。ただし、熟し過ぎると風味がなくなるので、硬さが残っている状態で食します。

 

 

【保存方法】

 

追熟させるには20度前後の室温に保存しておきましょう。食べごろとなったらビニール袋へ入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。

 

 

【栄養素】

 

ビタミンCとカリウムを多く含んでいます。

 【ビタミンC】サクランボやシークワーサーと同じくらいの含有量です。コラーゲンを生成し、血管・皮膚・粘膜・骨を強くし、免疫力を高める働きをします。鉄分や銅の吸収を高め、ヘモグロビンの合成を助けます。活性酸素を抑制し抗酸化作用があります。白血球の働きを強化し、免疫力を強くして、風邪の予防や美肌に効果があります。

 【カリウム】体内のナトリウムの排出を促し、ナトリウムの過剰摂取による血圧上昇を抑制します。心臓、筋肉の活動を調節する働きがあります。また、水分バランスを整え高血圧を予防します。

 

 

【薬効】

 

中国でスターフルーツは陽桃と呼ばれ、果肉を食用にしていますが、果実と同様に弱い酸味がある葉は風熱感冒、急性胃腸炎、小便不利、産後浮腫などの薬に利用されています。また、葉を噛めば、喉の渇きを潤すことができます。

 

 

【種類】

品種はあまりなく、酸味種と甘味種があります。

 

 

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