すももの特徴・保存方法等
【特徴】
英語名:domestica plum バラ科スモモ属 落葉小高木 核果果実
中国原産の日本スモモとヨーロッパコーカサス地方原産の西洋スモモ(プルーン)とに大別されますがプラムと呼ばれる日本スモモは主に生食用にされ、プルーンと呼ばれる西洋スモモは加工されることが多いです。プルーンとは項目を分けています。桃を一回りほど小さくした大きさと形で、甘くさわやかな香りがあり、果皮の赤いものと緑のものがあり、果肉は赤いものや黄色いものがあります。果肉の中心に大きな種があります。
【時期】
日本スモモが多く出回る時期は6月~9月頃です。
【歴史】
日本スモモの原産地は中国で、奈良時代に日本へ渡ったといわれています。古事記や日本書紀にも登場し、本格的に栽培されるようになったのは大正時代になってからです。その後、日本スモモがアメリカで品種改良されて帰ってきました。現在は山梨県が日本一の主生産地です。
【選び方】
果皮に張りと弾力があり、傷や変色が無く、きれいな円形をしていて、持った時に重さを感じるものを選びましょう。果皮に白い粉(ブルーム)がついている方が新鮮で、熟して食べごろになると香りが甘くなります。
【保存方法】
スモモは乾燥しないように紙に包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫で保存して、なるべく早く食べきりましょう。未熟なものは室温で追熟させて、赤みがあり香りが出てきたら食べごろです。
【栄養素】
果肉にはリンゴ酸を中心とする有機酸が多く、またペクチンなどの食物繊維もたくさん含まれています。カリウムやポリフェノールも含有しています。
【有機酸】リンゴ酸やクエン酸は疲労回復の効果があります。
【食物繊維】腸内環境を整え、便秘の解消に役立ちます。
【カリウム】ナトリウムの排出を促し、ナトリウムの過剰摂取による血圧上昇を抑制する働きがあります。体内の水分バランスを整え、高血圧を予防します。
【薬効】
スモモは中国でも昔から食され、水の偏在を治す作用や身体を潤す作用があると言われています。また、滋養強壮や痛み止め、筋肉の引き締め。汗や尿の出すぎを止める効果もあります。
【種類】
スモモは果皮が赤く果肉が黄色いものと、果皮が緑で果肉が赤いものと、果皮が緑色で果肉が黄色いものなど、たくさん品種があります。
【福島県で改良された品種】日本で最も多く栽培されている品種です。5月~7月に出回り、熟すと果皮は赤く果肉は黄色く甘みはあり、やわらかくジューシーです。
【ソルダム】ソルダムも日本でよく栽培されています。果皮が緑色で果肉が濃赤色をしています。果重は80~100gと大きめで日持ちします。
【山梨県の品種】山梨県で発見され、1969年に命名された品種です。果皮は鮮紅色で果肉は乳白色で甘みが強いのが特色です。
【緑色の品種】アメリカに渡った二ホンスモモが品種改良されて大正時代に再び導入されたといわれています。果皮が緑色で果肉は黄色です。