プルーンの特徴・保存方法等

【特徴】

英語名:prune バラ科スモモ属 属落葉高木

 

 

原産地はコーカサス地方です。西洋スモモの一種で、形は楕円形をしています。果皮は赤紫や青紫色で果実は黄褐色しています。プラムと同じ種類ですが、形や味が違うことから区別しています。品種によってドライフルーツ用のものと生食用のものがあり、ドライプルーンの方が一般的ですが、国内で栽培されているほとんどが、生食用のプルーンで、完熟すると甘さが増し、適度な酸味もあり皮ごと食せます。

 

【時期】

 

プルーンの収穫の適期は、8月~9月初旬です。

産地 都道府県ランキング
1位 長野県
2位 北海道
3位 青森県

 

 

【歴史】

 

プルーンはコーカサス地方が原産地で古代ローマから食されていました。ヨーロッパに広まったプルーンはフランスで栽培が盛んになり、アメリカ大陸が発見されてからはアメリカにも伝わっています。1800年代以降、フランス人がカリフォルニアに移植して、品種改良したカリフォルニアプルーンが誕生し栽培されています。日本には明治時代から伝わりました。プルーンは雨に弱く、雨が多いと病気になりやすい性質があり、なかなか栽培されませんでしたが、品種改良が進み長野県や北海道や青森県で栽培しています。


 

【選び方】

 

形に丸みがあり、果皮に張りがあり色の濃いものを選びましょう。果皮に粉状のブルームがついているものは新鮮です。実が割れているものや果皮にシワがあるものは、甘みは強いですが、日持ちしません。

 

 

【保存方法】

 

プルーンは追熟する果物です。未熟なうちに収穫して保存期間を長くする方法が一般的です。実が柔らかくなってくると甘みが増し食べごろになるので、実が硬いものは直射日光の当たらない涼しい場所で、乾燥しないようにビニール袋に入れ保管して追熟させます。完熟したら冷蔵庫の野菜室で保存して早めに食べきりましょう。プルーンについているブルーム(白い粉)は乾燥を防ぐので食べる直前に水で洗うようにしますが、食べても大丈夫です。

 

 

【栄養素】

 

 プルーンにはカリウムやミネラルの鉄分、βカロテン、食物繊維、アントシアニンなどが含まれています。また乾燥したドライプルーンは生のものよりも栄養価が高く、マグネシウムやリンなどのミネラル、カリウム、食物繊維、ビタミンB6が多く含まれています。

【カリウム】体内のナトリウムを排出し、水分バランスを保つ効果があります。

【鉄分】血液中のヘモグロビンの成分となり体内に酸素を供給します。

βカロテン視覚を調節したり、皮膚や粘膜を保護したりする働きをします。

【食物繊維】消化活動を促進し、腸内環境を整える効果があります。

アントシアニンポリフェノールの1つで、抗酸化作用が強く、目の疲労回復の効果があります。

 

 

 

【種類】

  

プルーンにはサンプルーン、スタンレイ、シュガー、フレンチなどの品種があります。

【長野県で誕生した品種】プルーンの果皮が濃い紫色で果肉は黄褐色、甘みが強く、完熟すると果皮にしわがでます。9月~10月頃多く出回ります。

 【アメリカで品種改良された品種】比較的日持ちします。果皮は青紫色で果肉は黄褐色です。甘みと酸味があります。

【果皮に赤みがある品種】果皮の色は紫色です。ジューシーで甘みが強いのが特徴です。

【カリフォルニア産の品種】ドライプルーンとして一番多く栽培されている品種です。水分が18%くらいになるまで乾燥させ甘みが濃縮したドライプルーンに加工します。

 

  

 

 

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