パッションフルーツの特徴・保存方法等
【特徴】
英語名:passion fruit トケイソウ科トケイソウ属 多年草(つる性)
アメリカ大陸の亜熱帯地域に自生していてブラジルが原産地です。果実は丸く、果皮を割ると中に果実と果汁が入っていて、甘酸っぱくパッションフルーツの独特の香りがします。パッションフルーツのパッションは情熱という意味ではなく、キリストの受難を意味しています。パッションフルーツが実るトケイソウの花の形がキリストの受難を象徴する形に見えたことが由来です。
【時期】
多く出回る時期は7月~8月、11月~12月です。
【歴史】
パッションフルーツの原産地のアメリカ大陸の亜熱帯地域やブラジルでは自生していましたが、17世紀以降世界に広まりました。南米に布教にきた宣教師によってパッションフルーツと呼ばれるようになったといわれています。日本では明治時代に伝わり、沖縄や鹿児島、奄美大島などの亜熱帯地域で栽培されています。
【選び方】
パッションフルーツは熟してから収穫するのですぐに食べられますが、追熟すると甘みが増します。熟すと果皮にしわができ、独特の香りがします。果皮に傷がなくさわやかな香りがするものを選びましょう。
【保存方法】
果皮にしわがなく、つるつるしている場合は室温において追熟し、香りが強くなったら食べごろです。しわが多くなると甘みが強くなります。食べごろになったら冷蔵庫で冷やして早めに食します。長く保存したい時はしわがでる前にビニール袋にいれて冷蔵庫の野菜室で保存します。
【栄養素】
パッションフルーツの主な栄養成分はβカロテン、カリウム、ナイアシン、葉酸、ビタミンB6、ビタミンCなどが豊富です。
【βカロテン】視覚の調整や皮膚や粘膜の保護、抗酸化作用などの効果があります。
【カリウム】体内のナトリウムの排出を促し、水分バランスを整える働きがあります。
【ナイアシン】体内の代謝を助け、アルコールを分解し、血行を良くする働きがあります。
【葉酸】ビタミンBの一つでDNAを形成するのに必要で、貧血の予防にも働きます。
【ビタミンB6】タンパク質の代謝に関わり、脂肪の代謝を良くし、皮膚の抵抗力を高める働きがあります。
【ビタミンC】コラーゲンの生成や粘膜の免疫力を強くする効果があります。
【薬効】
パッションフルーツには生薬として不安解消の効果があり、血圧を下げる漢方にも使われます。
【種類】
パッションフルーツの種類は果皮が紫色で果汁が黄色の一般的な品種のパープルグラナディラと果皮が黄色かオレンジ色で果汁黄色のスイートグラナディアなどがあります。
【パープルグラナディア】日本で一番多く流通している品種です。完熟すると特有の香りが強くなります。
【スイートグラナディア】黄色い果皮をした種類で、甘みと酸味の調和した味です。