パパイヤの特徴・保存方法等
【特徴】
英語名:papaya パパイヤ科パパイヤ属 常緑樹
パパイヤの原産地は中南米の甘くて酸味が少なくなめらかな舌触りがあります。多く出回っているものは、年間を通してハワイやフィリピンからの輸入物が多く、国内では沖縄や太平洋岸の亜熱帯気候の地域で栽培されています。パパイヤは別名木瓜(もくか)や乳瓜(ちちうり)とも言い、熟した甘いパパイヤはフルーツとして、甘い未熟なパパイヤは野菜として食します。
【時期】
パパイヤの旬の時期は5月~9月です。
【歴史】
パパイヤの原産地は熱帯アメリカですが、発生は約2億年前といわれています。16世紀の大航海時代にバスゴダガマの船員たちが世界各国へ広めました。青いパパイヤは船乗りたちの懐血病の予防や消化改善などに役立つ栄養源となりました。スペインのマジョリカ島を経てアフリカやアジアにも伝わり、明治時代に日本へ伝わり、沖縄を中心に亜熱帯気候地域で栽培されています。
【選び方】
果皮にツヤと張りがあり、全体に黄色く色付いていて、持った時に重さを感じるものを選びましょう。未熟なパパイヤは緑色なので、果皮の色が完全に黄色くなり芳香があれば熟しています。
【保存方法】
熟していないパパイヤは緑色で、常温で追熟して、熟せば黄色く、香りが強くなり甘みが増して、果肉がやわらかく口当たりがなめらかになります。熟したパパイヤは冷蔵庫の野菜室で1週間くらいなら保存できますが、なるべく早めに食べきります。食べる時は冷やしてからレモンやライムをかけると独特の芳香が弱くなり食べやすくなります。
【栄養素】
パパイヤにはタンパク質分解酵素のパパインが含まれているので、肉料理に添えて消化を促進したり、肉を漬けてやわらかくしたりするのに使用します。また、ビタミンCやβカロテン、カリウム、マグネシウムが豊富です。
【ビタミンC】コラーゲンを生成し、血管、皮膚、粘膜、骨を強化して免疫力を高める効果があります。
【βカロテン】視覚の調整や免疫機能の維持に役立ちます。
【カリウム】ナトリウムの排出を促し、体内の水分バランスを調節します。
【マグネシウム】カルシウムと共に骨や歯を形成します。筋肉を収縮させたり、神経の伝達に働きます。
【薬効】
古代には「メディカルフルーツ」と呼ばれ、免疫力を強くする民間として利用されていました。
【種類】
パパイヤには果肉が黄色いソロと果肉がオレンジ色のサンライズと果皮が緑色の青パパイヤがあります。
【ソロ】輸入パパイヤのほとんどがこの品種です。甘みが強く食感はねっとりしています。熟すと果皮が黄色くなり栄養素のカロテンが増えます。年間を通して出回っているので、いつでも手に入ります。
【サンライズ】果肉が赤く、果皮が黄色のパパイヤです。香りは少なめですが甘みが強く食べやすい品種です。主にハワイから輸入されています。果肉の赤い部分はリコピンが多く、抗酸化作用があります。
【青パパイヤ】果皮が青い未熟なパパイヤで、野菜のように料理に使用します。沖縄では手番の食材で、炒め物や、サラダやスープにして食されています。