ブルーベリーの特徴・保存方法等
【特徴】
英語名:blueberry ツツジ科コケモモ属 低潅木
果皮と果肉がブルー色をしていることからブルーベリーと名がつきました。原産地は北アメリカで寒冷地や高地で栽培しています。ブルーベリーは野生種に近い品種から改良された品種まで6系統あり、品種は数百種以上ありますが、食用としては、ハイブッシュ系、ラビットアイ系、ローブッシュ系の3品種の系列があります。主にアメリカ、オーストリア、ニュージーランドなどで品種改良され、日本でも多くの品種があります。熟すと甘みがあり、生でも食べられますが、保存できないのでジャムなどに加工して利用します。
【時期】
多く出回る時期は6月~8月です。
【歴史】
ブルーベリーは北アメリカの原住民が野生のブルーベリーの実を採取して食していたことが始まりで、ヨーロッパからアメリカへ移住した人々が、ドライフルーツにしたり、ジャムにしたり加工するようになり、次第に世界に広まりました、日本に伝わったのは1951年で、北海道農業試験場がアメリカから導入したのが始まりです。1980年頃からガーデニングのブームにのって栽培する人が増えています。
【選び方】
生のブルーベリーは果皮の色が濃く、張りがあり、形に丸みがあって粒が大きいものを選びましょう。大粒のものは甘みが強く、ジューシーで完熟するとやわらかくなります。皮にしわや、傷があるものは避けましょう。皮にブルームという白い粉状のものがついているものは新鮮です。ブルームは乾燥を防ぐ働きがあるので、食べる直前に洗いましょう。
【保存方法】
ブルーベリーは完熟すると傷みやすいので早めに食べきります。追熟はしないので、早めに使い切ります。食べるまではなるべく冷蔵庫で保存しますが、長期保存の場合は、冷凍保存すれば、3か月ほどでは保存できます。
【栄養素】
ブルーベリーには目の働きを助けるアントシニアンというポリフェノールが多い事でよく知られています。他にビタミンCやビタミンEが多く含まれ、食物繊維はバナナの2.5倍含有しています。
【アントシアニン】濃い紫色の色素で抗酸化力が強く、活性酸素を除去し、目の疲労や生活習慣病に効果的です。
【ビタミンC】コラーゲンを生育し血管、皮膚、粘膜などを強くして、免疫力を上げる効果があります。ヘモグロビンの合成を助け貧血を予防します。
【ビタミンE】活性酸素から体を守り、生活習慣病の予防効果があります。
【食物繊維】消化活動を活発にして、腸内環境を整える働きをします。
【薬効】
ルーベリーは野生種として自生していた頃から生薬として重宝にされていました。抗酸化力が強く、活性酸素を抑制するので、ガンや心臓病などの生活習慣病に効果があります。
【種類】
ハイブッシュ系とラビットアイ系とローブッシュ系に分けることができます。
【ハイブッシュ系】元々はアメリカ北東部に自生していた種類で樹高は1~2mで果実の直径が1~1.7cmと大粒です。寒さに強く、日本でも関東以外で多く栽培しています。主な品種としてはコリンズ、ブルークロップ、パークレイなどがあります。品種改良された南部ハイブッシュブルーベリーはフロリダ州に自生する常緑性のダローアイと交配し沖縄でも栽培が出来るようになりました。
【ラビットアイ系】栽培種の一つでアメリカ東南部が原産地です。1925年から栽培されるようになりました。熟す前の果実がウサギの眼のような赤色になることからラビットアイと呼ばれます。ハイブッシュ系より果実は小ぶりですが、寒さに弱く、国内では中国、四国、九州で栽培されています。
【ローブッシュ系】アメリカ北部、カナダ、北欧などの寒い地域で自生している種類です。ワイルドブルーベリーとも言います。果実が小粒で日本ではほとんど栽培されませんが、ドライフルーツやジャムとして加工されたものが輸入されています。