ドリアンの特徴・保存方法等
【特徴】
英語名:durian notation アオイ科(パンヤ科)ドリアン属 常緑高木
原産地はマレーシアやボルネオで、大きさは人の頭ほどもあり、強烈な甘く臭い香りと甘い味があり、栄養が豊富で国王が精力増強に食していたため、王様の果物と呼ばれていましたが、現在は果物の王様と呼ばれています。ドリアンの香りはあまりにも強烈なため、東南アジアの空港やホテルでは持ち込みを禁止しているところもあります。ドリアンの香り成分は、エステル、アルコール、アルデヒドの26種類の揮発成分と8種類の硫黄化合物です。強烈な臭いの元は臭い成分の一つ硫黄化合物で、硫黄の臭いにその他の甘い香りやさまざまな臭い成分が複雑に絡み合っているため臭い匂いに等しくなっています。
【時期】
ドリアンの旬の時期は2ヶ月間で、6月~8月(夏)の間です。
【歴史】
南アジアでは有史以前から食べられていたようですが、言い伝えが諸説あり定かではありません。ドリアンが世界に広まったのは17~18世紀といわれ、日本へも輸入されています。
【選び方】
均等がとれた形をしていて、独特の匂いがあり、虫のついた匂いがなく、重すぎないものを選びましょう。重たいものは種が大きく水分が多すぎて美味しくないです。熟すと臭い程の匂いがたち、皮が割れます。
【保存方法】
完熟したものは冷蔵庫に入れて保存しますが、匂いが強烈なので、保存袋に入れ、しっかりとラップをして数日保存できます。冷凍すれば、長期間保存が可能です。熟していないものは常温で保存して匂いが出てきたら冷蔵庫で保存しましょう。
【栄養素】
ドリアンの強烈な匂いは硫黄化合物といわれています。ドリアンはとても栄養豊富な果実でマグネシウムやリン、銅のミネラルや、葉酸、ナイアシン、ビタミンB1、カリウムなども豊富です。ドリアンは1個で1000kcalです。カロリーも高いので、持病のある方は注意してください。
【マグネシウム】神経の伝達や筋肉の収縮に働き、体内のさまざまな酵素を活性化させ、エネルギーを作り出します。体温や血圧を調節する効果もあります。
【リン】骨や歯や細胞膜の形成に役立ちます。体内のpHを調節し、神経や筋肉の機能を正常に保つ働きをします。
【銅】体内にある多くの酵素の成分となります。
【ビタミンB1】疲労回復のビタミンで、乳酸の代謝を助けます。また、炭水化物の代謝を助け、エネルギーを作ります。
【カリウム】ナトリウムの排泄を促し、ナトリウムの過剰摂取による血圧上昇を抑制します。
【薬用】
ドリアンは南国の果物としては珍しく、体を温める効用があります。そしてカロリーがとても高いので、栄養補給には適した果物です。
【種類】
ドリアンの種類はモントンとチャネーがあります。
【モントン】独特の香りが少なめのドリアンです。日本にも輸入され流通しています。
【チャネー】日本で一番多く流通している品種です。香りは強いのですが果肉がやわらかく甘みが強いので食べやすいといわれています。