ドライフルーツのフリーズドライ製法

 

ドライフルーツは、保存食品として加工技術が発展してきており、普通に乾燥させて仕上げる方法とは別に、フリーズドライといった方法があります。
フリーズドライと普通のドライフルーツとでは、どのような違いがあるのか学びます。


【フリーズドライとは】

 

名前から想像できるかとは思いますが、フリーズというのは「凍らせる」、ドライというのは「乾燥させる」という意味で、凍らせてから、乾燥させる方法です。
日本名にすると、真空凍結乾燥となります。
凍結させた食品を真空状態に置き、水分を昇華(乾燥)させる技術です。
食品に含まれる水分量を極端に少なくできるため、酵素や微生物の作用を抑制することができます。
そのため、不要な添加物を使わずに長期保存することが可能になるのです。
もともとは、救急医療の分野で輸血用の血液を遠隔地の病院に運ぶために開発され、医薬品類を中心に発達した技術です。

 

 

【フリーズドライ製法】

 

 

普通のドライフルーツは、温度を上げて、水分を蒸発させますが、このときに温度を上げて乾燥させると、水分だけでなく香りや風味も飛んでしまいます。
そこで、考えられたのがフリーズドライです。
フリーズドライは、フリーズドライ装置を使用し、マイナス30℃~マイナス65℃に急速冷凍させることで、無酸素の真空状態にして作られています。
そうすることで、果物の水分だけを飛ばし、素材の組織を破壊することなく、旨みを残したままになります。
しかし、これを自宅でフリーズドライをするとなると、作業工程も多く難しいため、家庭で実践するのは難しいです。

 

 

【フリーズドライされている食品】

 

 

フリーズドライの食品といえば、ドライフルーツだけではなく、宇宙食や、コーヒー、お味噌汁などのインスタント食品など、今では様々なものがあり種類も豊富です。
このような食品は、コンパクトで持ち運びやすく、長期保存も可能になりますので持ち歩くにも邪魔になりません。
しかもフリーズドライは、お湯をかけるだけで簡単に戻る為、非常食やアウトドアでも大活躍します。
フリードライは、それぞれの食品によっては、工程に違いはありますが、ドライフルーツの場合は、生の果物に近づけることが可能とされていますので、できるだけ生の触感を味わいたい方は、フリーズドライされたドライフルーツを選ぶと良いです。
また、それぞれのフルーツに含まれているビタミンや食物繊維などの栄養素がそのまま残りますので、アンチエイジング効果にも大きな期待が持てます。

 

様々なフリーズドライ食品のある中で、フリーズドライされているドライフルーツは、麩菓子のような口当たりで、口に入れた瞬間、一気に果物に戻るような不思議な感覚を楽しむことができます。
栄養価が高いだけではなく、風味良くとても美味しいので、自宅で作ることは難しいですが、美容にも健康にも良いとされるフリーズドライされたドライフルーツは、アンチエイジング効果としても優秀な食材です。