アサイーの特徴・保存方法等
【特徴】
英語名:acai ヤシ科エウテルペ属の一種
アマゾンの先住民が食してきた希少な果実です。
外見はブルーベリーに似ていますが、ベリー種ではなく、アサイヤシというヤシの木になる実です。
原産地はブラジルで、自生するアサイーはアマゾン地帯の水辺に生育しています。
一株から3~25本の幹が生え、高さは25mです。
幹は細長く、葉は黄緑色の短冊状で長さは最大2mです。
幹の節から黒紫色をした果実をつけた房が垂れ下がるように実ります。
学名のエウテルペはギリシャ神話の女神の名に由来していて、本体のヤシの木は世界の中で最も美しいヤシと言われています。
植えてから2年ほどで実をつけ、果実は直径1~1.2cmほどの小さい玉状か楕円形で、成熟すると赤紫色になります。
果実の95%は硬い種で可食部はわずか5%です。
【収穫時期】
収穫時期は8月~12月です。
【歴史】
ブラジルの原住民にとっては、昔から主要植物とされ、アサイーがなる植物をアサイゼロ、実をアサイーと呼びました。
栄養素が高く奇跡のフルーツと言われるほど必要不可欠な果物です。
劣化が非常に早くて豊富な栄養価がすぐ失われてしまう為、海外輸出は困難だろうとされていましたが、アメリカの企業がブラジルに大規模な工場を設立し、無農薬のアサイーを加工し冷凍のアサイーピュレやフリーズドライパウダーを生産して輸出できるようになりました。
【選び方】
アサイーはとても酸化しやすいので、生のまま海外へ出荷されることはまずありません。
成熟すると赤紫色になる果実の中身は灰色ですが、お湯で攪拌すると暗い赤紫色の濃いピュレになります。
それをジュースやジャムにして食します。
【保存方法】
ピュレ状のものを冷凍保存して輸出するので、冷凍のまま保存します。
食べる時は溶かしてジュースやジャム、お菓子などに利用します。
【栄養素】
【カルシウム】
骨や歯を作るのに役立ちます。
ブラジルではアマゾンのミルクと呼ばれています。
その理由はアサイーには牛乳の2倍以上のカルシウムを含んでいるからです。
【鉄分】
貧血を予防します。
また、赤血球の中に含まれ、全身に酸素を運ぶヘモグロビンの原材料になります。
鉄分の補給用の果物と言えるほど豊富な鉄分です。
プルーンの10倍、レバーの3倍の鉄分を有しています。
【葉酸】
造血のビタミンと呼ばれる葉酸も豊富です。
【ビタミン類】
ビタミンCはレモンの3倍、その他ビタミンA、B1、B2等も含まれます。
【マグネシウム】
エネルギーを作り出す働きをします。
ブロッコリーの9倍ほど含まれます。
【食物繊維】
腸内環境を整え、便秘の解消に役立ちます。
ごぼうの6倍の食物繊維を有しています。
【ポリフェノール】
抗酸化物質です。
赤ワインの30倍、ブルーベリーの18倍の含有量があります。
ポリフェノールのアントシアニンには、眼精疲労、疲労回復、老化防止、美肌効果があります。