乾燥させると美味しさが増す理由
ドライフルーツの美味しさの理由について学びます。
【甘さが増す】
フルーツは生の状態だと非常に多くの水分を含んだ食べ物です。
特にオレンジなどのかんきつ類は、食べてわかるようにそのほとんどが水分でできています。
果物をドライフルーツにする時は、そのたっぷり含まれた水分を飛ばして半分~完全に乾燥させてしまいますから、水分がなくなった分、自然と甘味を強く感じやすくなります。
さらにフルーツの中には、乾燥させることで成分が変化を起こし、実際に甘味が増すものもあります。
ドライフルーツは、他のお菓子のように、砂糖を沢山使わなくても、果物そのものの甘味で満足できるので、小腹が空いた時のお菓子にも最適です。
【味が凝縮される】
フルーツは乾燥することで生の状態の時よりも見た目は小さくなりますが、含まれている成分は、ほとんど変わりません。
そのため、一口食べた時に感じられる味が濃くなる、というのも美味しさがアップする1つの理由です。
どんな食べ物でもそうですが、同じ味であっても水分が少なく煮詰まったような状態だと味が濃く感じます。
それと同じことがドライフルーツにも起こりえます。
また、ドライフルーツにする段階で、元々含まれている亜鉛やカリウムなどの成分が増すことが知られています。
こういったポイントも、「美味しい」と感じる要因の1つです。
【食感が固い】
柔らかくてあまり咀嚼せずに飲みこめてしまう食べ物よりも、沢山噛んで食べる食材の方が、口の中に残って下で味わう時間が長くなるため、当然味を感じやすくなります。
ドライフルーツは生の状態よりも水分が少なくなり、普段それ程固くない果物も固くなります。
しっかり噛まなければ飲み込みにくく固い、という食感にも美味しさの秘訣が隠されています。
ドライフルーツは甘みや酸味、うま味などが凝縮されていることから、ゆっくり、じっくりとたくさん噛んで食べることでより美味しさを味わいやすくなります。
【皮まで食べられる】
例えばリンゴを食べる時、普段は皮を剥いて食べるということが多いです。
オレンジや、グレープフルーツなどのかんきつ類も、基本的に皮を剥いて、皮を食べるとしてもジャムなどに加工して、中身とは別々に食べます。
しかし、ドライフルーツにする場合、こういった普段は食べない部分も一緒に乾燥させることで、食べやすくすることが可能です。
果物の皮や種の周りの部分には、他の部分より多くの栄養や美味しさが詰まっていると言われています。
ドライフルーツは、あえて全部乾燥させて食べることで、より美味しさはアップするのです。
ドライフルーツはそのまま食べても良いですし、ヨーグルトやクッキー、パンに混ぜて焼いても使え、オヤツとしてもデザートとしてもその時の状況によって、臨機応変にいろいろと使用できます。
果物はフレッシュな状態ももちろん美味しいですが、乾燥させるとより美味しさが増すと言われています。
ドライフルーツは生の状態よりも長く保存できる利点があり、最近ではスーパーやコンビニエンスストアなど、どこでも手に入るようになりました。
生の果物を買ってきて、自分で乾燥させることでも美味しさが増します。