ドライフルーツをよく噛んで食べるメリット

 

いくら栄養が充足してるからとはいえ、からからに乾いた状態のドライフルーツは、少量で満腹感を得ることができるのかどうなのかを学びます。


【糖分と栄養素による効果】

 

数多くの果物がありますので、ドライフルーツの特徴として、多くの栄養素と糖分を含んでいることが分かります。
もともと糖分を含んでいるフルーツに対して、乾燥して水分が抜け、甘みが抜けた分糖分を補給しているドライフルーツさえ存在します。
人間が摂取する栄養素を大別すると、炭水化物、たんぱく質、脂質の3種類に大別されますが、これらは消化の過程でそれぞれブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸とトリグリセリドへと分解されていきます。
実は、この中で人間の生命活動の要とも呼べる脳を効果的に働かせることが出来るのは、糖分のみです。
糖分は人間の代謝の中で特別な栄養素ということもできます。
こうした人体にとって重要な栄養素ですから、他の栄養素と比べても吸収が非常に早いことがあげられます。
朝眠い時や疲れている時に甘いものを摂取するとよい、という話は有名ですが、これが糖分の吸収に即効性があり、またエネルギー変換においても非常に効率がよいことが関係しています。
一般的に栄養素は口から食道、胃、十二指腸と続き、小腸においてその大半が吸収されていきます。
しかし、糖分だけでは口に入れた段階で唾液に溶けて素早く血中の糖分濃度を上昇させます。
体内の血糖値が上昇すると、十分に食物が摂取されたと体が判断し、脳の満腹中枢が作用するようにできています。
このため、ドライフルーツは少ない量でも効果的満腹を得られやすいです。

 

 

【咀嚼による効果】

 

 

ドライフルーツのもうひとつの特徴として、堅いということが挙げられます。
水分の抜けたドライフルーツは、牛乳や水分に溶かしてもある程度歯ごたえをもっており、しっかりと何度も噛む必要があります。
これは、満腹を得るためにとても必要な作業です。
よく噛んで食べるということは、一回一回の食塊を飲み込むのに時間が掛かるということです。人間がおおよそ食事が開始してから早くて20分ほどでその刺激が満腹中枢へと到達します。
つまり、最初の20分間の間にどれだけ量を減らせるかが重要です。
また、たくさん噛むことで交感神経が刺激され、より満腹を感じにくくなることが分かっています。

 

ドライフルーツをよく噛むことで満腹感を得やすいのですが、おやつの置き換えとして愛用している人も多く、小さいお子さんからお年寄りまで多くの人がドライフルーツを食べています。
ドライフルーツが積極的に食事量を減らす大きな効果を有していることが分かります。
少ない量で十分な栄養を得ることができるドライフルーツは、ダイエットや健康のために人気のある食べ物です。
朝食を抜きたい日や職場でのおやつ、ちょっとした休憩のティータイムなどに、ドライフルーツはとてもおすすめです。
ダイエットを行う場合、特に食事量を減らしたいと考える人も多いでしょうから、満腹感を得られる効果もありますので積極的に活用していきます。