具体的にドライフルーツを使ったダイエットはどのように実施するのか学びます。

 

【まずは自分のタイプを特定する】

一口にドライフルーツダイエットといっても、使用するドライフルーツには多種多様なものがあります。
そこで、自分にあった効果のフルーツを見つけるためにも、身体の状況からタイプを判別して使用します。
第一のタイプは、ポッチャリとした肥満体質で、高血圧や動脈硬化といった生活習慣病の予備軍である人です。
ドライフルーツの中でも、降圧作用のあるフルーツを使用することで、ダイエットと一緒に血管系の疾患も予防することができます。

第二のタイプは、しわやくすみが気になる人や、少しでも若く保ちたい人です。
このタイプの方には、特に抗酸化作用のあるフルーツを選択することで、より新陳代謝を促したり、肌の調子を整えたりといった、アンチエイジングの付随効果を取り入れることができます。

 

【それぞれのタイプにあったドライフルーツを選択する】

 

自分のタイプがわかったら、それに当てはまるフルーツを決定していきます。

 

 ・第一のタイプ
生活習慣病予防のタイプです。
干し柿やバナナ、アンズ、プルーンなどにはカリウムが多く含まれている為、生活習慣病予防には最適です。
というのも、カリウムには細胞内のナトリウム吸収をコントロールして血圧を抑える効果がある為です。
実際に国の定める摂取基準が、生活習慣病予防に効果がある量を元に決定されていることからも、その重要性が伺えます。
一方で、普段の食品からカリウムを効果的に摂取するというのはなかなか難しい側面があり、ドライフルーツは最適です。

 

・第二のタイプ
美肌、アンチエイジングに対しては、抗酸化作用を持った物質が効果的です。
人間の細胞は生命活動を営む傍ら、酸素を消費しています。
空気中に放置した鉄がさびるのと同時に、体内でも酸素を消費する=酸素と結合し、酸化物質が増えることは、いわば身体のさびのようなものです。
この酸化物質はフリーラジカルと呼ばれており、身体の全体的な機能を低下させてしまいます。
より適切に老廃物を除去し、健康で若い身体を保つ機能として抗酸化物質はかかせません。
また、抗酸化物質によって、もっとも表層の肌もターンオーバーにより適切に生まれ変わることが可能になり、すなわちしみやしわ、皮膚トラブルの除去にもつながります。
具体的に抗酸化物質として知られているのはビタミンCやビタミンEですが、ドライフルーツは製造の過程で乾燥させているため、これらのビタミンは壊れてしまいがちです。
しかし、フィトケミカルと呼ばれるいわばフルーツの色素や味といったものに関係する物質にこの抗酸化作用があることが判っており、これがアンチエイジングに大きな効果をもたらします。
特にブルーベリーやラズベリーなどのベリー系に多く含まれています。

 

それぞれ、身体のタイプを考えてフルーツを選択することで、より効果的に身体を健康にすることができます。