手作りドライフルーツの基本の製法

自分で作る時にはどんな点に注意すればいいのか、ドライフルーツ作りの基本を学びます。

【下処理の方法は色々とある】

 

ドライフルーツで重要になるのが、いかに上手く乾燥させるか、という点です。
りんごやオレンジ、キウイフルーツなどの大きな果物は、水分が飛びやすいように薄くスライスして乾燥させます。
固めの触感にしたい場合は2㎜程に、少し柔らかな食感を残したければ5㎜程にカットします。また、イチゴやベリー系、ブドウなど1粒が小さな果物は、スライスせずそのまま乾燥させることも可能です。
また生の状態で少し食べてみて味が薄い、甘味が少ないと感じた時には、乾燥前に砂糖と一緒に煮てシロップを吸わせておけば、普通に乾燥させた時とは少し違う食感や味を楽しむこともできます。

 

【皮や種はそのまま残してもOK】

 

 

普段は固かったり苦かったりで取り除いてしまう皮部分も、ドライフルーツならそのままでも問題ない場合がほとんどです。
サクランボの種やパイナップルの芯など、乾燥時に明らかに邪魔になるものや、食べられないもの以外は残していても構いません。
特にかんきつ類は普段皮をむいて食べますが、ドライフルーツにする時にはそのままの方が見た目もかわいいですし、果物本来の味を感じることができます。
ただそのまま乾燥させてしまうと苦みが強くなってしまうことがありますので、事前にお砂糖で煮ておいたり、乾燥前にお砂糖を振りかけるなどします。

 

【天日干しで作る】

 

干物を作る時、お漬物を作る時、昔から何かを乾燥させようと思った時、人は太陽の力を借りてきました。
太陽光は殺菌作用があり、ドライフルーツを作る時にももちろんその力は利用できます。
外で干すときには専用のネットを使用し、重ならないように広げます。専用のネットは網目が非常に細かいので、虫や鳥に狙われる心配なく乾燥させることが可能です。
良く晴れて空気が乾燥している日なら、1日ほどである程度乾燥しますが、しっかり水分を飛ばしたい時には、1週間程天日干しをします。
夜や、雨の日は、必ず室内に入れるようにしてください。

 

 

【オーブンを使って気軽に作る】

 

地域によっては、夏は雨が多かったり、冬は雪が沢山降ることもあります。
そのような時に天日干しをするのは少し難しいです。実は、ドライフルーツ作りには、太陽光で乾燥させる以外に、オーブンを使って乾燥させる方法もあります。
オーブンと言えば焼く、というイメージですが、低温でじっくり水分を飛ばしていくことで、パリッとしたドライフルーツを作ることもできます。
オーブンは時間をかけてゆっくり作っていくものですので、焦らずゆっくりと果物の水分を飛ばしていくようにします。
オーブンを利用することはとても便利ですので、どうしても外で乾燥させることができない時は、家庭にあるオーブンを活用します。

ドライフルーツを作るには、とにかく果物を乾燥させることがポイントになります。厚みによって食感を変えるのも楽しいですし、皮を残すか残さないかで味も変わります。
手作りならではの自分好みを探してみてるのも良いです。