ドライフルーツとは?

【ドライフルーツの歴史】

ドライフルーツは、果物を乾燥させたシンプルな食べ物で、紀元前6,000年頃から原始的な保存食として食べられるようになりました。実際には紀元前6,000年頃の作り方というものは正確には分かっていません。
乾燥地帯の多い国では、果物が収穫できる地域が限られてしまうため、そこから必然的に「乾燥させて長持ちさせる」というアイデアが生まれました。
ドライフルーツは作り方が簡単で、長期保存できるというメリットがあるので、戦時中でも重宝されてきました。特に干しブドウ(レーズン)は古くから高級品とされ、商品や貿易の材料としても扱われてきました。

 

【優秀な保存食として重宝】

ドライフルーツとは、和製英語であって英語ではありません。英語では「Dried Fruit(ドライドフルーツ)」と言い、文字通り乾燥させた果物という意味です。
フライドチキンをフライチキンという感じです。
ドライフルーツは、最初から人間が生み出したものではなく、自然界で木の実がそのままの状態で残り、乾燥して水分が抜けた結果、糖分が凝縮されてとても甘く美味しい食べ物になったことが始まりとされています。
古くは人間だけではなく動物も好んで食べていたと推測されます。
果物の糖分が高くなることで、細菌やカビといったものが繁殖されにくくなり、果実そのものが傷みにくくなることから、これまでに保存食として重宝されてきた食品です。

 

【豊富な栄養を含んでいる】

ドライフルーツにできる果物はさまざまありますが、それらに共通することは豊富な栄養素を含んでいるということです。
特に「食物繊維・ミネラル分・抗酸化物質」の3つはドライフルーツならではのバランスの良さがあります。
食物繊維には水に溶けるタイプと溶けないタイプがありますが、ドライフルーツの場合には、この2つがバランス良く含まれています。そのため、血液中のコレステロールを抑制する一方で、腸を刺激して便秘になるのを防いでくれます。
また、ミネラル分はカリウム、鉄、マグネシウム、亜鉛、銅、リン等を多く含みます。これらを効率良く摂取できる食物はなかなかありません。
そのまま食べることもあれば、ヨーグルトに混ぜたり、ケーキやお菓子作りに用いたりとアレンジの幅が広いのもドライフルーツの特徴の一つです。
また、もしもの場合の非常食としても注目されています。

 

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